教育現場を知る先生の指導で厳しさと目標で気づく

INTERVIEW NO.26

  • 保健

山田 佑響さん

保健教育学科 (保健体育教諭取得モデル) 4年 2024年卒
兵庫県 飾磨高校出身

ボランティア活動で先生になりたい思いを強くする

保健体育教諭をめざすようになったのは、中学生のとき。体育祭の応援団長をしたときに、うまく人をまとめることができずに悩み、担任だった保健体育の先生に相談して力になってもらったことがきっかけです。先生のように生徒の悩みを一緒に考え、解決していきたいと憧れました。

野球部だったので、部活を続けながら資格を取れる大学を探し、出会ったのが関西福祉大学でした。しかし、ケガもあって成果はあまり出せず、3年の春以降は教員採用試験の勉強に打ち込んでいます。また、ゼミの先生をはじめ、ほかの先生からも子どもに関わるボランティア活動に声をかけてもらい、積極的に参加しています。たとえば、兵庫県の自然学校では、指導する立場で子どもと関わる楽しさと難しさを同時に味わいました。苦労もあるけれど、やっぱり先生って、いい仕事なんだろうなと改めて思いました。

授業にはない学びがあったビジネスコンテストへの参加

3年のときには、女子バレーボールチームのスポンサー企業が主催するビジネスコンテストに参加。1年から3年までの7名で集客課題に挑みました。いろいろな案が出るなか、提案したのは「忍者学校」です。「忍者学校」とは、保健教育学科の学生が取得する「ミズノプレイリーダー」の知識を生かして地域で開催するイベント。子どもに楽しみながら運動遊びを覚えてもらう狙いがあります。

しかし、コンテストの結果は惨敗。子どもには喜んでもらえたのですが、バレーボールの試合への集客という課題を解決するには至りませんでした。思い描いていたことと現実にはギャップがありましたが、イベントの現場で活躍するプロスタッフのコミュニケーション力が、とても勉強になりました。授業にはない気づきがある課外活動が豊富なことも、この大学の良いところです。

大学院進学も視野に入れ常に課題意識をもつ先生に

入学前は、大学に入ったら友だちと楽しくやっていければいい、くらいの考え方でした。その考えが甘いと気づかされたのは、教員採用試験対策講座を受けたときです。この授業では、教師には何が必要なのか、が明確に提示されます。いじめや体罰など、現場経験のある先生がいまの教育現場で起きていることを教えてくださり、子どもならではの難しい問題やリアルなエピソードに、気が引き締まりました。

早く先生になりたいと思う一方で、もっと深い知識や技術を身につけたい気持ちがあり、大学院進学も考えています。スポーツ心理のゼミなので、「体育に対して引っ込み思案な子が抱えるセルフハンディキャップが、なぜ起きてしまうのか」という問題に関心をもっています。

めざしているのは、常に課題意識をもっている先生。授業計画どおりに進んだときでも、本当にこれで良かったのかと振り返る時間をもち、常に改善し続けられる先生になりたいです。

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