実践を重ね、理論を根拠とする看護を体得

INTERVIEW NO.12

  • 看護

岡田 弘己さん

看護学科 (看護師取得モデル) 2022年卒
兵庫県 琴丘高校出身

ケアや処置の必要を説明し 患者様の抵抗感を軽減

1年の「基礎看護技術演習」では、患者様の衛生的な日常生活を支援する技術と、採血や注射など医療機器を使った技術を身につけました。印象的だったのは、全身清拭や排泄援助などの支援で、患者様の羞恥心に心を配る工夫も学んだことです。

精神的な負担が大きくなりやすいケアでは技術の向上だけでなく、信頼関係を築くコミュニケーションも欠かせません。支援や処置がなぜ必要なのか、科学的な根拠を明確に伝えることで患者様は納得し、安心して看護を受けられます。治療に積極的になっていただくためにも、理論をわかりやすく伝えることが大切だと気づきました。

一人ひとりに合わせた看護に 情報収集と判断が大切と知る

また、看護計画を立てるためのアセスメントでも、理論が重要になります。患者様の病態や痛みの感じ方などは一人ひとり異なりますが、その情報をもとに医療的な知識を活かして、看護計画の根拠とする必要があるからです。

そんなアセスメントの奥深さを改めて実感したのは、初めて患者様を受け持った2年の「基礎看護学実習」です。症状はもちろん、性格や家族など日常生活の背景も細かく確認。退院後のことまで視野に入れて情報を集め、分析したり判断をしたりする難しさを感じました。

実習の学びを卒業研究で深め 看護の自信につなげる

3年の「成人看護学実習」では2年の実習を活かし、広い視野での看護を意識しました。塩分制限のある心不全の患者様には、味の好みや食品の好き嫌いなどを確かめ、管理栄養士と連携した食事療法を実施。以前より踏み込んだアプローチができるようになり、実践力の向上を感じました。

この実習にちなみ、卒論の研究テーマは「高齢心不全患者の自己管理支援の実態と課題」です。現場の看護師の考えなどを調べ、高齢心不全患者の自己管理支援で重視すべきポイントを確認。研究結果が自分の経験や学びで得た実感と一致し、看護の自信につながりました。

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