相手の目線に立つ難しさを知り学びの方向性が明確に

INTERVIEW NO.32

  • 看護

山内 柚乃さん

看護学科 (看護師+保健師取得モデル) 4年 2024年卒
兵庫県 東播磨高校出身

在宅療養のサポートや病気の予防活動に注目

入学当初は看護師をめざしていましたが、授業や先輩の話から保健師も選べると知り、興味をもつようになりました。実際にめざそうと考えたのは、難病患者の生活を取り上げたネット動画のドキュメンタリーがきっかけです。

ALSなど難病の患者さんは退院後も在宅療養のサポートが必要で、看護師による技術的なケアが行われます。他にも何かサポートができないかと考えるなかで、患者さんの支援体制を整える保健師に注目。病気を予防する活動ができる業務の広さにも魅力を感じ、保健師になろうと決めました。

難病患者の看護の奥深さを在宅看護学実習で体感

授業では介護保険や医療保険の仕組みなど、覚えることが非常に多くありますが、仕事に直結すると考えると暗記も苦になりません。逆に、想像以上の難しさを感じたのが「在宅看護実習」です。

実習の最終日に私の希望がかない、ALS患者さんの在宅看護に同行。患者さんは人工呼吸器を着け、考えていることは表情からしか読み取れません。

体を1cm動かす介護でも、どんな強さでどこを支えるかなど細かな注意が必要で、一つひとつの看護レベルの高さを体感。「考えているだけと、現実は違う」という看護師さんの言葉の意味がわかり、現場を知るための学びがもっと必要だと気づくことができました。

寄り添う力をさらに磨き保健師の仕事に役立てたい

また「老年看護実習」で、体の疾患と鬱を併発している高齢患者さんと関わったことも学びが多かったです。患者さんの心に寄り添えていないと悩んだときもありましたが、「あなたの笑顔はそれだけで癒される」と先生に言われたことが励みになりました。

実習を進めるなかで、傾聴のタイミングを意識すると患者さんが笑顔を見せてくれるようになり、不安も打ち明けてくれるなどの変化を実感。手ごたえを感じると同時に、寄り添うために必要なヒントを得ることができました。

卒業後の5年間は、看護師として患者さんのケアなどで対応力を磨き、その後に保健師として活躍するのが目標。患者さんだけでなく、家族の方にも寄り添える保健師になりたいです。

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