子どもの心に寄り添う視点と冷静な対応力を養う

INTERVIEW NO.33

  • 看護

押領司 萌恵さん

看護学科 (看護師+養護教諭取得モデル) 4年 2024年卒
兵庫県 姫路飾西高校出身

言動から心を探る心理学を子どもの理解に役立てる

小・中・高の保健室の先生が優しくて、自分もこんなふうに子どもと関わりたいと考えるようになり、養護教諭をめざしました。看護師とは異なりますが、救急処置など医療的なケアができる専門性も養護教諭ならではの魅力。関西福祉大学を選んだのも、看護師と養護教諭、両方の資格取得をめざすことができたからです。

子どもの心に寄り添いたいとの思いから、特に興味をもった授業は「教育心理学」。子どもの言動の裏でどんな心理が働いているかを知り、指導に役立てる学問です。こういう行動だからこうなんだ、と決めつけることはできませんが、知識を得たことで子どもならではの心を理解しやすくなったと思います。

看護学実習での反省から冷静さを保つ大切さを実感

看護師をめざす者として、自分の成長を実感できたのは看護学実習です。3年の「成人看護学実習」では担当患者さんが合併症を発症したのですが、看護計画で予想をしていなかった事態に、私自身は慌てるばかり。看護師さんがこの事態にどのように対応しているのかを見ることさえできませんでした。

その日の自分の行動を反省するなか、「切り替えて考えることが大切」と先生にアドバイスされたことが、今も心に残っています。養護教諭として子どものさまざまな状況に対応する際も、常に冷静さを保つことを意識しなければと考えるようになりました。

見えないところに潜むリスクに気づく視点を理解

一方「養護活動論」では、保健室経営や地域との連携など、養護教諭のさまざまな職務について学び、責任の重さを実感。子どもが健康診断に欠席を続ける理由として虐待を疑ったり、虫歯の放置について歯科に行けない可能性を考えたりするなど、学校生活では見えないところに潜むリスクに気づく大切さも理解することができました。

今の子どもは性や生理など、口に出せない悩みを抱えていることも多いので、精神的なサポートをしっかりできるようになることも今後の課題。将来は誰からも気軽に声をかけてもらえる養護教諭になり、大学で得た看護の学びも活かしながら、子どもの健康と笑顔を守っていきたいです。

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