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地域連携

かんぷくスポーツデーwithかんぷくキッチン2026 開催<後編>

社会福祉学科は7月21日(火)、「かんぷくスポーツデーwithかんぷくキッチン2026」を開催しました。地域の幼児や小学生、保護者が多数参加し、スポーツの楽しさや世代や立場を越えた交流を深めているこのイベントは、何を目指して誕生し、どのように運営されているのでしょうか。また、地域や学生に何をもたらしているのでしょうか。2回にわたってひも解いていく後編となる今回は、運営に携わった社会福祉学科社会マネジメント専攻3年の鵜鷹明日美さんに話を聞きました。

地域と大学のつながり、地域の人同士のつながりを創ることを通して、自分自身のつながりも広がった

かんぷくスポーツデーは、スポーツプログラムとこども食堂という2本柱で構成されたイベントです。スポーツプログラムを担当したのがスポーツ福祉専攻や各運動部に所属する学生で、こども食堂を担当したのが私たち「しゃまね」です。

「しゃまね」は定期的にこども食堂「かんぷくキッチン」を開催しています。調理はもちろんのこと、食材の発注や会場の準備など、裏方の仕事もすべて学生が担当することが特色です。メンバーはおよそ15人で、「地域のために何かしたい」という思いをもった人が集まっています。それぞれに役割を受け持っており、私は、最近では調理チーム全体のリーダー役を務めることが多いです。「何時から配食が始まるので、それまでに調理を始めよう」「何時までに完成させて運ぼう」といったスケジュールを、みんなと話し合いながら決めています。ほかには全体をマネジメントする役割や、広報担当、「こどもと遊ぶ」という担当もあります。メンバーそれぞれが得意を活かしながら活動していることも、「しゃまね」の特色です。

かんぷくキッチンの大きな特徴は、予約制にしていないことです。これは、「気軽に来られる場所」にしたいという思いがあるからです。毎回足を運んでくれて顔なじみになる子どもが増えることはありがたいですが、一方で、コミュニティができあがってしまって初めての人にとっては入りづらくなってしまうこともあります。そこで、誰でも気軽に入ることができる雰囲気づくりや通いやすさを大切にしています。思い立ったときにふらっと入ってもらえることができる「予約なし」というのは、その気持ちの現れでもあります。

とはいえ、運営するうえでは予約不要は難しさでもあります。当日にならないと何人来るかわからないので、用意する食事の量を決めにくいのです。そこで活用しているのが、過去に開催した際のデータやレシートです。「前回は何人来たから、今回はこれぐらいでは?」と予想しながら事前の準備を行っています。

「しゃまね」で活動するようになって、物事を客観的に見る力がついたように思います。高校生の頃までは、自分のことだけを考えて行動していました。でも今は、調理をしているときであっても会場にいる子どもの人数を見たり、滞在時間を考えたりしています。ほかのメンバーが今何をしていて、手伝いが必要なメンバーはいないかなども考えながら行動できるようなりました。全体を見ながらその場その場に応じた行動ができるようになったことは、大きな成長です。

人とのつながりが広がったことも、「しゃまね」で活動したことによる変化です。子どもと遊ぶ担当を教育学部の学生に手伝ってもらったり、調理を看護学部の学生に手伝ってもらったりしています。一緒に活動することを通して、学部を越えてたくさんの友人ができました。

「しゃまね」の活動は、地域とのつながりも深まってきました。私たちの活動を知った地域の方から、寄付をいただいたり、割り箸や食材を提供いただくことがあります。小学校で育てたもち米を提供いただいたこともあります。活動を始めた頃はすべての食材や備品を自分たちで用意していたので、「地域に受け入れられ、地域の皆さんが支えてくださる活動に育ったんだ」とうれしく感じています。

地域の方同士が、かんぷくキッチンという場を通して、つながりを深めてくれていることもうれしい変化です。かんぷくキッチンには子どもだけでなく、保護者の方も参加いただいています。子どもたちが食事をしていたり学生と遊んでいる時間には、保護者同士がゆっくりとおしゃべりしている場面もよく見かけます。

現在の「しゃまね」の活動は、先生方が立ち上げてくれて、そこに私たち学生が“参加”したものと言うこともできます。だからこそメンバーとは、「いつか学生が主体になって何か事業を立ち上げてみたい」とよく話しています。収益を生み出せるような事業を企画し、得た利益を福祉活動に活かすことができる仕組みを考え、実践できたらおもしろいなと思っています。まだ具体的な計画にはなっていない夢ではありますが、いつかチャレンジしてみたいです。そのためにも今、こども食堂でしっかりと経験を積んでいきたいです。

鵜鷹 明日美 さん
社会福祉学科 社会マネジメント専攻 3年
熊野 陽人 教授
社会福祉学科
原 弘輝 講師
社会福祉学科
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