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地域連携

かんぷくスポーツデーwithかんぷくキッチン2026 開催 <前編>

社会福祉学科は7月21日(火)、「かんぷくスポーツデーwithかんぷくキッチン2026」を開催しました。地域の幼児や小学生、保護者が多数参加し、スポーツの楽しさや世代や立場を越えた交流を深めているこのイベントは、何を目指して誕生し、どのように運営されているのでしょうか。また、地域や学生に何をもたらしているのでしょうか。2回にわたってひも解いていく前編となる今回は、企画や学生への指導を担当する原弘輝先生に話を聞きました。

スポーツ福祉専攻と社会マネジメント専攻がコラボ。スポーツを通じて地域がつながる場を創り出す

かんぷくスポーツデーは、スポーツを通じて子どもたちの健康づくりや交流の機会を生み出すことや、地域と大学とのつながりを深めることを目的とした取り組みです。毎年7月下旬に開催しており、2026年は7月21日(火)に実施。地域の幼児や小学生を本学に招き、陸上競技部、硬式野球部、剣道部、バレーボール部、ゴルフ部の学生と交流しながら、多様なスポーツに挑戦しました。また、社会マネジメント専攻の学生を中心としたグループである「しゃまね」が、彼らの代表的な活動「かんぷくキッチン」を開催し、食事や交流の場を提供しました。

かんぷくスポーツデーが始まったのは2024年です。この年に開設された社会福祉学科スポーツ福祉専攻における、教育・研究活動の一環として企画されました。スポーツ福祉専攻は、「スポーツを通して、社会・地域の可能性を支援する」という理念を掲げています。この理念を実践し、地域の子どもたちと大学が交流できる機会を創出しようと思いが、かんぷくスポーツデーにはこめられています。

イベントの開催にあたっては、当日の運営はもちろんのこと、広報や予算管理、備品の準備、保険の手配など、多岐にわたる事前準備が必要になります。この役割を担うのが、同じく2024年4月に開設された社会福祉学科社会マネジメント専攻の学生たちです。かんぷくスポーツデーは、「スポーツ福祉専攻の理念を体現する場を、社会マネジメント専攻が協働して創り出す」という、専攻を越えたコラボレーションによって実現しているのです。

学生にとって本イベントは、日頃の学びを実践する場という側面をもっています。具体的には「しゃまね」の学生は、企画・運営・広報・受付対応・かんぷくキッチンの運営などで中心的役割を担います。スポーツ福祉専攻の学生はスポーツプログラムを実施し、子どもたちへの指導や交流を行っています。これらの経験を通して授業で学んだ地域連携や福祉、スポーツマネジメントに関する知識を実践できるだけでなく、イベント運営に不可欠な計画力や協調性、コミュニケーション能力を養うことができています。

スポーツを通じた社会貢献活動を経験することで、学生たちが「人を支える」「地域を元気にする」という福祉の視点を深めることも、本イベントを通して期待されることです。子どもたちの成長や笑顔を間近で見る経験は学生自身の成長にもつながっており、将来、地域社会で活躍する人材としての意識を育む機会になっています。

各地で開催されている同様のイベントは、参加費無料で行われていることが多いです。しかしかんぷくスポーツデーは、あえて有料にしています。参加者から費用をいただくことは、地域貢献という視点から考えると否定的な意見もあるかもしれません。しかし活動を行ううえでは、資金は不可欠です。行政などの補助金に過度に依存することなく、自分たちの財源を持つことは、活動の持続性という観点から非常に重要です。この考え方に基づき、かんぷくスポーツデーでは参加費をいただいています。

本イベントで得た収益金は、「しゃまね」が定期的に開催しているこども食堂「かんぷくキッチン」の運営に充てられています。また、スポーツ福祉専攻の取り組みのひとつである「姫路城登城支援」への寄付にも充てられています。このようにして、独自財源をもつことで補助金や助成金に頼り切ることのない、自立した組織運営をめざしています。

実は、このような資金までも含めた福祉や地域貢献活動に関する組織運営のあり方こそ、社会マネジメント専攻の学びの大きな柱のひとつです。「地域の皆さまから参加費としていただいた大事な資金を、地域課題の解決や地域活性化に向けた活動に活かしていく」というスポーツデーは、社会マネジメント専攻の学びを実践する場に他なりません。

今後は、より多くの子どもたちや地域の皆さまに参加していただけるよう、競技種目や体験プログラムの充実を図りながら継続的に開催していきたいと考えています。また、スポーツだけでなく、健康づくりや福祉、地域交流につながる新たな企画も取り入れ、地域に開かれたイベントとして発展させていきたいです。

さらに、学生にとっても実践的な学びの場として内容を充実させ、地域課題に向き合いながら主体的に活動できる機会を増やしていこうと思います。

将来的には、「子どもたちが毎年楽しみにしているイベント」「地域の方々が気軽に集い、交流できる場所」として定着し、スポーツを通じて人と人をつなぐ地域の拠点のような存在になることをめざしています。そして、大学・学生・地域がともに成長し支え合える関係を築きながら、スポーツ福祉の輪をさらに広げていきたいです。

熊野 陽人 教授
社会福祉学科
原 弘輝 講師
社会福祉学科
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