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卒業生紹介

わずかな感情の変化を大切に受け止める

医療保育士の仕事

生活のなかで楽しさを感じる場を提供する

生活のなかで楽しさ重度障害総合支援センター「ルルド」は、重度の身体障がいと知的発達の障がいを併せもつ方を対象にした医療型障がい児入所施設および療養施設。自力で立てない、会話ができない、口からご飯が食べられない、たん吸引が必要といった状況のため、日常生活にさまざまなサポートが必要な人たちに、楽しく充実した毎日を安心・安全に過ごしていただくことを目的としています。

私は保育士として勤務。食事や着替え、入浴、排泄といった生活面でのサポートをはじめ、利用者様が生活のなかで楽しみを見つけたり、自分を表現したりできる場を提供していくことが役割です。

保育士が中心となって取り組むのは、夏祭りやクリスマス、作品展などの行事やイベントの企画。飾りつけや作品作りなど、利用者様が活動に参加できるよう内容を工夫し、保育士以外の職員とも連携しながら準備を進めていきます。夏祭りでは、屋台の出店や花火鑑賞などを企画。利用者様やご家族と一緒に楽しむことができました。を感じる場を提供する

利用者様の笑顔で元気が湧いてくる

当施設には重度の障がいのある人に光や音楽、触感や香りなど心地良い感覚刺激を提供し、楽しみや安らぎを感じてもらう「スヌーズレン」の部屋があります。利用者様とここで一緒に過ごしながらどんな反応をされるか注意深く観察。目線の動きや表情のわずかな変化などから、好きなものや心地良いと感じる状況を見つけていきます。

最初はまったく気づくことができず、利用者様も緊張されている様子が伝わってきました。何度も顔を合わせ、声をかけていくなかで少しずつ緊張がほぐれ、リラックスしてもらえるように。それとともに、利用者様の感情の変化に気づけるようになってきました。

私の気づきが利用者様の思いにマッチしていると、笑顔を返してくださることも。そんなとき、「少しは信頼していただけたかな」と感じ、「もっとがんばろう」と元気が湧いてきます。利用者様やご家族にとって、ここはもうひとつの我が家。毎日をどのように過ごしていくか、生活のリズムをつくり、そのなかで楽しみを見つけることも保育士の仕事だと考えています。

リハビリを支援する知識や技術も学びたい

当施設には、医師や看護師、介護福祉士、理学療法士、臨床心理士などの医療と福祉の専門家たちがいて、みんなで力を合わせ利用者様の生活をサポートしています。

保育士の先輩や他職種の方々からのアドバイスで、迷いや不安が消えることもよくあります。それぞれの立場から出る意見や提案は、刺激的で勉強になることばかり。日々の業務のなかで学べる今の環境は、これからの自分にとって必ず力になるものです。

今の目標は、利用者様一人ひとりの症状や機能レベルに合った遊びや活動を通し、好きなことや楽しめることを一緒に見つけていくこと。そして将来的には、リハビリを支援する知識や技術も身につけ、生活をより楽しんでもらえる支援をしていけるよう、意欲をもって取り組んでいきたいです。

市村 悠里子さん
姫路聖マリア病院 重度障害総合支援センター ルルド
社会福祉学部 社会福祉学科 2017年卒
(兵庫県 琴丘高校出身)

実習やボランティア活動で、幼稚園や保育所、特別支援学校、障がい児施設などに行き、保育士が活躍できる場はたくさんあることを知りました。広い視野をもつことで、将来の進路も明確に見えてくると思います。

※掲載写真・所属・内容等は取材当時のものです