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卒業生紹介

地域の人々のすぐそばで生活や交通の安全を守る

警察官の仕事

現場に一早く駆けつける交番の「おまわりさん」

私は、兵庫県警察の西宮警察署地域一課に所属する交番勤務の警察官です。いわゆる、地域の「おまわりさん」と呼ばれる存在です。主な業務には、交通取締り、巡回連絡、事故処理、保護、拾得物処理などがあります。

交通取締り業務は、バイクで管轄地域をパトロールします。交通違反を見つければ、運転手を呼び止めて交通切符を作成します。一方、110番通報で交通事故などの連絡が入ると、無線で連絡を受けた私たち交番勤務の警察官が、まず一番に現場に駆けつけて対応します。

勤務を始めて半年なので、私にはまだ警察官として誇れる事例はありません。そんななか、嬉しかったことの一つに、小さな子どもたちが「こんにちは」と手を振って挨拶してくれることがあります。こうした場面を通して、警察官の姿は子どもたちにとって憧れの存在なんだと改めて感じます。この姿にふさわしい警察官になれるよう、がんばりたいと思います。

一方、警察官となってから直面している、私にとって辛いこともあります。交通取締りの際、違反者は警察官に対してあからさまに嫌な態度をとることも多いのです。こちらの言葉の揚げ足を取ったり、暴言を吐いて詰め寄ってきたり。正直、こうした態度をとられると辛いです。ですが、こういった場合でも、私たち警察官は、嫌な顔や辛い顔は見せられません。先輩警察官を見習って、私も毅然とした態度で対応できるよう、努力している最中です。

社会福祉の学びを活かし弱い立場の人を守りたい

警察署には、交番勤務の地域課のほかに、白バイなどで知られる交通課、事件捜査などを担当する刑事課などの専門部署があります。そして、私が将来勤務したいと考えている生活安全課もあります。

生活安全課は、行方不明の方や、DVや虐待を受けているなど社会問題になっている弱者を守ることが業務です。この部署で、大学で学んできた社会福祉の学びを活かし、私は社会的に弱い立場にいる人々を守り、助けたいと考えています。そのためにも、まずは地域の人々に身近な存在の交番勤務で、経験を積み、警察官としての力を備えていきたいと考えています。

社会福祉の学びを活かし住民の困りごとにも対応

警察官となった今、大学の学びを活かせる場面もあります。例えば、交番勤務の業務の一つ、巡回連絡では地域の住宅を1軒ずつ訪問するのですが、その際、住民の方に「困りごとはありますか」と尋ねると、「高齢の母親が心配で…」「父が独居で…」と相談を受けることもあります。私は社会福祉を学んできたので、その場で地域にある介護や福祉サービスの内容を伝えることができます。

また、大学では対話における傾聴の重要性も学びました。警察官の業務では、交通違反やトラブルを起こして苛立っている当事者に対応する場面もあります。オウム返しや相づちをしながら、まずは聴くことに徹します。対話の約8割を聴く姿勢でいると、相手は気持ちが落ち着いてくるようです。傾聴は大事なことだと、日々の業務で改めて感じます。

築尾 隆克さん
兵庫県 西宮警察署 地域一課
社会福祉学部 社会福祉学科 2020年卒
(広島県 広島国際学院高校出身)

「誰かの役に立ちたい」という気持ちがあって、私は大学で社会福祉を学びました。この学びを活かせるフィールドは広いです。人々の安全を守る警察官の仕事も、その一つだと思います。ぜひめざしてください。

※掲載写真・所属・内容等は取材当時のものです