卒業生紹介
生命の尊さ、素晴らしさに直面する
看護師 NICUの仕事
生まれたばかりの赤ちゃんをケア
私が働いているNICU(新生児集中治療室)は、早産あるいは呼吸障がいや先天性疾患などを伴って生まれた赤ちゃんを対象にした、特別な部門。ここで私たち看護師は、赤ちゃんの症状が安定し、回復が見込めるようになるまで、常に呼吸や心拍、体温などを確認したり、症状に応じて点滴などの処置をしたりしています。
そのほかママやパパの面会時間の調整や対応、ママが赤ちゃんに直接授乳するお手伝いも、私たちの仕事です。ママの代わりにミルクをあげたり、お風呂に入れたりすることもあります。確認したこと、処置したことといった情報はすべて記録し、次の担当者や医師と情報を共有することも大切な仕事です。赤ちゃん一人ひとりについて看護計画が立てられているので、担当している赤ちゃんが計画通りに看護できているかを確認しながらケアに取り組んでいます。
生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力が弱いので、ウイルスや細菌などによる感染症は大敵。予防のために、勤務開始時にはPCや治療機器の消毒をする「環境整備」という業務も行っています。
命の素晴らしさを実感できる仕事
私がNICUを希望した理由は、「赤ちゃんやママに関わりたい」と思ったから。小児科や産婦人科の延長というイメージです。でも、NICUは治療が必要なさまざまな重い症状が出る“急性期”病棟。生まれたばかりのかわいい赤ちゃんの生死に直面することもあります。最初のころは、自分が触れたことで症状が悪化するのではないかといった怖さもありました。
ただ、命を育み、サポートしていく仕事なので、大きなやりがいがあります。小さく生まれた赤ちゃんが成長して、自分でおっぱいを飲めるようになったり、初めて目がひらく瞬間に立ち会えたりすると、命の尊さや素晴らしさを感じます。ママやパパと一緒に喜びを分かち合えるのもとてもうれしく、家族と一緒に退院していく姿を見送るときは、もう感無量です。
「赤ちゃんが好き」なだけでは務まらないかもしれませんが、感動も味わえる仕事だといえます。
小さな変化に気づく看護師になりたい
今、看護の現場では2人一組で看護に取り組む、PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)制度が導入されています。これは、当日のスケジュールや前の勤務者からの申し送り、各処置など、すべてを2人で確認しながらケアをする仕組みです。
NICU看護師になって6年目。チームのサブリーダーと、後輩指導のリーダーという仕事も任されています。赤ちゃんがすこやかに回復できるよう、チーム全体のスキルアップにつながる指導を心掛けています。
私自身の目標は、もっと赤ちゃんの小さな変化に気づける看護師になること。そこから赤ちゃん一人ひとりにとってより良い処置やケアを考えられるナースになりたいです。そのためにも自分の仕事や対応を振り返りながら、勉強を続けていこうと思います。
中居 友梨香さん
看護学部 看護学科 2012年卒
(岡山県 岡山大安寺高校〈現:岡山大安寺中等教育学校〉出身)
大学時代に産科で実習したことが、新生児医療の道に進む決め手に。いろいろな経験をすることが進路選びの貴重な材料になるので、積極的にチャレンジして!
※掲載写真・所属・内容等は取材当時のものです